若手ディレクターの独り言

Ramblings of a Young Director

営業能力0から大手企業との契約を取ったカメラマンの小言

企業PR 撮影 依頼┃映像 制作 カメラマン フリーランス┃スタジオ経営┃大阪・神戸

FE 28-70mm F2 GMを仕事で使ってみて感じたこと、問題のフィルターワーク解決策発見!

はじめに

ソニー初となるズーム全域開放F2を実現した「Sony FE 28-70mm F2 GM II」(SEL2870GM)は、2024年12月に発売された最新の大口径標準ズームレンズです。

14群20枚の豪華な光学設計により諸収差を抑制しつつ、総重量約918 g、全長約139.8 mmという小型軽量な設計を両立しています。

ただ、完璧ではない。
現場で使ってきたからこそ分かる“利便性の裏側”にも今回は触れていきます。


スペックおさらい

焦点距離
28–70 mm(APS-C換算:約42–105 mm)
最大絞り
常時 F2.0(最小絞り F22)
絞り羽根枚数
11 枚(円形絞り)
最短撮影距離
約 0.38 m(1.25 ft)
最大撮影倍率
約 0.23 倍
光学構成
20群14枚(3枚のXA、3枚の非球面、3枚のスーパーED、1枚のEDレンズを含む)
フィルター径
86 mm
サイズ
約 119.9 × 87.8 mm
重量
約 918 g(約2 lb)
独自機能
– 絞りリング(クリック切替+ロック機構)

– ズームスムーズ/タイト切替スイッチ – フォーカスホールドボタン ×2 – 映像用途に適した静音かつ滑らかなズーム動作 – ズーム中のAF対応、内蔵5軸手ブレ補正対応


使って分かった“いいところ”

● 描写力はさすがGM。でも冷静に見ると…

開放F2では柔らかいボケが出るものの、最新の単焦点レンズ(例:FE 50mm F1.2 GMなど)と比べると、やや硬め
もちろんズームレンズとしては十分すぎる表現力だけど、単焦点のとろけるようなボケには届かない印象です。

ただし、解像感は相当高く、よほどの拡大でもしない限り単焦点との差は分かりません。

これ、相当すごいこと。

早速作例紹介

物撮り、装飾などのディテールがきれいに出てますよね。

ズームレンズでこの解像感は素直に良いなと。

そしてこれは、旧ナ●スの残党軍に拉致され2週間拷問を受けて脱獄に成功した私。

人物の撮影においても、肌の光沢感や、輪郭の鮮明さ、そしてこの時は映画撮影の特殊メイク打ち合わせで私が人柱になっているところで、メイクのカラーなど血糊もきれいに出てますよね。

動画のサンプルはこんな感じです。

兵庫県神戸市行われているだんじり祭りの広報映像撮影のデータ

ノーカット映像で公開しれてるので参考までに!

この日はラストシーン以外は全て

このレンズだけでとりきりました、レンズ交換はほとんどなくとりきれましたね。


● F2.8こそが“このレンズの最大性能”

色乗り・コントラスト・周辺減光、すべての描写性能がF2.8時に一番ピークになる設計
ちょっとでも絞ると、良くも悪くも“無難な描写”になります。

解像感が1番出るのがf.2.8と言うデータが出てます。


フィルターまわりは現場泣かせ

このレンズ、唯一と言ってもいいほど困ったのがここ。

● フィルター径 86mm 問題

はい、でかい。
そして、市販で手に入る可変NDやPLの選択肢がほぼない。
「映像やってる人なら誰でもND使うでしょ?」って話なんですが、この86mmというサイズが完全にニッチで、まともなフィルターがほとんど存在しません。良いことばかりでは無いんですね

● ワークアラウンド:角型フィルター or ステップアップ

自分は最終的に角型フィルターシステム(NiSi、K&Fなど)で解決しました。
プレート型なら86mmも関係なく安定して装着でき、ケラれもしない。
もしくはフィルター径を86→95mmへステップアップして、シネ系フィルター(TiffenやBlack Pro-Mist)を使う方法もアリですが、コストと重さが跳ね上がります。

フィルターワークに悩める子羊ちゃんたちに総額50万円以上投資し

身を持って検証してきたケラレ問題と、高品質フィルター、CPL、プロフィルターを

使いたいと言うわがままセットをお届け!


パターン1 NISIのジェットマグシステム

機動力を優先するならこの組み合わせ、角形、マットボックスはレンズ交換が難しくなるので

フィルター交換への時間がとても掛かるので、時間が撮れないイベント系はこれで行ってますね

あとジェットマグシステムは大きめのフィルター形用のパックがあるので、ケラレの心配もないです。あとステップアップリングで、ジェットマグシステムの前に1枚目噛ませることで、別フィルターを入れることも可能。投稿主はどうしてもTiffenのフィルターが使いたいので、間に入れてます

・投稿主が使っている装備一式


● パターン2 角形システム 100×100

言わずとしれた風景写真家さんが愛用する100×100フィルター界隈の角形システムを

実装させてしまいます、費用が掛かりますがケラレ問題は全く心配ないですね

そもそもケラレ問題はフィルター系が狭い事に問題があるのでね、デカくすればいいんですよ

(脳筋)

角形フィルターなので、GNDなども回転して使用できるため、より環境を作り込みたい場合は

こちらがおすすめですね!1番自由度は高いかもです。写真はKANIだけど普段はNISIの使ってます

機材貸し出してて手元になかった・・・

※余談ジェットマグシステムにも、NISI性の角形システムを実装するリングありますが

 知り合いに寄ると一枚だけ使用できるみたいで、フィルターワークには向かないみたい・・・。

・投稿主が使っている装備一式


● パターン3 マットボックス 4×5.65

超高品質フィルターワークがしたい人はこちら

スモールリグのマットボックスがなんと、86mmに対応しており、ステップダウンを使わずに

使用可能、更にこのマットボックスのリング、円形フィルターも実装可能で

同じフィルター系ならCPLなども追加が出来ます!

もともとNISIのマットボックスを使っていたんですが、86mmのセットアップリングが無く

たまたまディグってたら見つけました!

一時期話題になったミニマットボックスちゃんですね、コスパも良いのでおすすめです!

もっと早く出会いたかった💦

・投稿主が使っている装備一式


・あなたはどのフィルターワーク?

結論全部入るんですけど、全部揃えるならまじでボディ買えるくらいお金使うんで

個人的には角形フィルターを推したいですが、他のレンズとの連携などを考えてると

ジェットマグシステムですね、マットボックスは色々マーケティング要素があるんで

映画の現場、代理店挟む規模のでかい現場で使うのが色んな信用的な面で効果を発揮します。


総評:一本で現場を“ほぼ”こなせる

Sony FE 24-70mm F2.8 GM IIは、撮れる幅、描写の美しさ、機動力、どれもバランスが非常に高い。
ただし、単焦点の画に慣れてる人ほど「万能だけどあと一歩ほしい」と感じる瞬間があるはず。

その「一歩」を埋めるのは、現場対応力と工夫です。
フィルターシステムの見直しだったり、F2.8開放、周辺光量が落ちる点。
そこさえ押さえれば、現場で最も頼れるメインレンズになるはずです。


まとめ:このレンズが合う人

  • 一人or少人数の現場で、とにかく「撮り逃したくない」人
  • カット割りが多く、テンポよく撮影したいYouTuberやディレクター
  • 「映像の仕事=移動とスピード」と思ってる人(私含む)

最後に

「とりあえず持っていくレンズ」から、「これで最後まで撮りきれるレンズ」へ。
Sony FE 24-70mm F2.8 GM IIは、便利ズームの概念をひっくり返す一本

でも、過信せず、特性を理解して使いこなすことで本領を発揮します。
現場で悩みながら使ってきたからこそ、今ならそう言えます。

Posted in

コメントを残す