若手ディレクターの独り言

Ramblings of a Young Director

営業能力0から大手企業との契約を取ったカメラマンの小言

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「最新だけが正義じゃない。SONY 24-70 F2.8 初代とII型の間にある“色”の話」

どうも。現場歴8年、映像の中毒者ムロヤです。
今日は、久々にちょっと真面目なレンズ談義を。

テーマは**「SONY 24-70mm F2.8 GM 初代 vs II型」
スペックや重量差の話はもう出尽くしてるので、今日は
“写りの話”**を中心に、僕なりの感覚で掘ってみたいと思います。


■ II型はすごい。だけど、“良さ”はスペックだけじゃない。

まず前提として、II型はすごいです。
軽い、速い、シャープ。リニアモーターでAF爆速。開放からビシビシ解像する。

でも、僕が初代を手放せなかった理由がひとつある。

それは**「あの写りの雰囲気」
ちょっとだけ収差があって、黒が締まりきらない瞬間があって、それが逆に
“昔のSONYらしい湿度感”**を出してくれる。

いまのレンズって、どれも写りが“優等生”すぎる。
正直、どれで撮っても似たようなルックになりがちなんですよね。


■ 「自分の色」って、いつから見失ったんだろう?

今の時代、どんな現場でも“最高スペック機材”が求められる風潮がある。
クライアントも「4K?6K?RAWで撮れるの?」みたいな顔をしてくる。

でも本当に大事なのって、**「その映像に、自分の意思があるかどうか」**だと思うんです。

僕が初代のGMレンズに惹かれるのは、
あのちょっとクセのある色味、滲み方に“個性”を感じるから。
量産型じゃない、自分だけの色を引き出してくれるから。

実際、海外の監督やDP(撮影監督)って、未だにオールドレンズ使ってるんですよ。
ライカRとか、Canon FD、時にはクセだらけのヴィンテージレンズを、ARRIに無理やり付けて「こっちのほうが映画っぽい」って平気で言う。


■ まだツァイスの50mmプラナーで撮ってる人がいるって話

現場でたまに見るんです。
α7シリーズにCarl Zeissの50mm Planar付けてる方。

僕の先輩もその一人で、撮影現場でたまたま一緒になった時に、なんで重たいのに

ツアイスなんすか?と聞いてみると「みんな一緒やからおもんあいねん」

その先輩はmm数事に雰囲気を作り込んでおり、mm数に合わせてレンズのメーカーを変えており

雰囲気をレンズ毎に変えて作っていた・・・。

一見すると「非効率」だけど、あの人たちは“自分の色”をわかってるんですよね。
“シャープじゃないけどエモい”とか、“ちょっと歪んでるけど人間っぽい”とか。

僕も最近ようやく分かってきました。
最新が一番良いとは限らないってこと。


■ 結論:II型を選ぶなら「効率」。初代を選ぶなら「美意識」。

映像は、目的によって正解が変わります。

  • 現場をスピーディに回したい人、業務で戦う人には、II型は最高の相棒です。
  • でも、自分の色を突き詰めたい人、作品としての映像を撮りたい人には、初代にもまだまだ価値がある。

どっちを選んでも正解。でも「自分がなぜそれを選ぶのか」を忘れちゃいけない。


最新に振り回されるな。自分の色を見失うな。
そんな話でした。

次はプライムレンズの話でもしましょうか。

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