• 待望すぎて軽く涙したアップデートがついにキタ。

    Sony FX3 (Ver. 7.00)/FX30(Ver. 6.00)が、HDMI 経由で Blackmagic RAW に対応しました。はい、外部レコーダー必須ですが、これは革命です。


    これまでの課題:ProRes RAW の“運用のしんどさ”

    外部レコーダーを使った RAW 収録といえば、Atomos 経由の ProRes RAW が一般的でした。
    でも実際に運用してみると、こんな壁がありました:

    • 編集環境が制限される → FCP 以外ではネイティブ対応が不十分。Resolve や Premiere だと追加プラグインや変換が必要。
    • データサイズが大きすぎる → 大容量 SSD 必須、バックアップに時間がかかる。
    • ポスト側に嫌がられるケースも多い → 「ProRes RAW?うちの環境だと手間だから ProRes422 HQ にして」なんてクライアント対応もありました。

    正直「RAW 収録したいけど、結局 XAVC S-I に落ち着く」って現場、多かったと思います。


    BRAW の強み

    今回のアップデートで、FX3 / FX30 から HDMI 経由で BRAW 出力 → Blackmagic Video Assist で収録可能になりました。

    BRAW が現場で愛される理由は明快です:

    • データが軽い → 圧縮 RAW だからストレージ負担が ProRes RAW より少ない。
    • 編集ソフトとの相性 → DaVinci Resolve ではネイティブ対応、動作が軽くてタイムラインもサクサク。
    • カラーグレーディング耐性 → 12bit 深度で、ルックの追い込みも余裕。
    • 納品しやすい → 「Resolve ベースならそのまま」「Premiere ユーザーには ProRes に書き出し直し」も容易。

    ポケシネなど使っている方なら馴染み深いですよね、私もBMPCCを使っていた経験があり

    信頼は厚かったです。


    外部レコーダー:必要機材と注意点

    今回の BRAW 対応は カメラ内部収録ではなく、外部レコーダー必須です。

    対応機材は Blackmagic Video Assist 12G HDR シリーズ

    • 5インチ(12G HDR)
    • 7インチ(12G HDR)

    いずれも HDMI / SDI 対応で、FX3 / FX30 から HDMI 出力された RAW を直接 BRAW に記録できます。

    💡 運用で気をつけたい点:

    ジンバル運用 → レコーダー分の重量とバランス調整は必須

    電源周り → VマウントやNP-F大容量バッテリー必須。

    記録メディア → CFast 2.0 / SD UHS-II。BRAW なら 512GB~1TB が現実的。


    まとめ

    まとめ:ついに現場が求めていた形に

    • ProRes RAW では厳しかった運用の現実を解消
    • BRAW の軽さと編集の快適さで、RAW がいよいよ現場レベルに
    • Blackmagic Video Assist が必須だけど、その価値は十分

    Cinema Line に BRAW が降りてきたのは、かなり象徴的です。
    「やっと Sony × Blackmagic の距離が縮まったな」という印象。

    シネマラインなのにRAWが上手く収録できないと言う弱みを完全に克服してきたなと思います。

    今後もFX3の需要がどんどん上がって行く気配しか無いですね。

    実際に収録して運用してみてどうか検証してみて、また再度評価してみようかなと思います。

  • FE 28-70mm F2 GMを仕事で使ってみて感じたこと、問題のフィルターワーク解決策発見!

    はじめに

    ソニー初となるズーム全域開放F2を実現した「Sony FE 28-70mm F2 GM II」(SEL2870GM)は、2024年12月に発売された最新の大口径標準ズームレンズです。

    14群20枚の豪華な光学設計により諸収差を抑制しつつ、総重量約918 g、全長約139.8 mmという小型軽量な設計を両立しています。

    ただ、完璧ではない。
    現場で使ってきたからこそ分かる“利便性の裏側”にも今回は触れていきます。


    スペックおさらい

    焦点距離
    28–70 mm(APS-C換算:約42–105 mm)
    最大絞り
    常時 F2.0(最小絞り F22)
    絞り羽根枚数
    11 枚(円形絞り)
    最短撮影距離
    約 0.38 m(1.25 ft)
    最大撮影倍率
    約 0.23 倍
    光学構成
    20群14枚(3枚のXA、3枚の非球面、3枚のスーパーED、1枚のEDレンズを含む)
    フィルター径
    86 mm
    サイズ
    約 119.9 × 87.8 mm
    重量
    約 918 g(約2 lb)
    独自機能
    – 絞りリング(クリック切替+ロック機構)

    – ズームスムーズ/タイト切替スイッチ – フォーカスホールドボタン ×2 – 映像用途に適した静音かつ滑らかなズーム動作 – ズーム中のAF対応、内蔵5軸手ブレ補正対応


    使って分かった“いいところ”

    ● 描写力はさすがGM。でも冷静に見ると…

    開放F2では柔らかいボケが出るものの、最新の単焦点レンズ(例:FE 50mm F1.2 GMなど)と比べると、やや硬め
    もちろんズームレンズとしては十分すぎる表現力だけど、単焦点のとろけるようなボケには届かない印象です。

    ただし、解像感は相当高く、よほどの拡大でもしない限り単焦点との差は分かりません。

    これ、相当すごいこと。

    早速作例紹介

    物撮り、装飾などのディテールがきれいに出てますよね。

    ズームレンズでこの解像感は素直に良いなと。

    そしてこれは、旧ナ●スの残党軍に拉致され2週間拷問を受けて脱獄に成功した私。

    人物の撮影においても、肌の光沢感や、輪郭の鮮明さ、そしてこの時は映画撮影の特殊メイク打ち合わせで私が人柱になっているところで、メイクのカラーなど血糊もきれいに出てますよね。

    動画のサンプルはこんな感じです。

    兵庫県神戸市行われているだんじり祭りの広報映像撮影のデータ

    ノーカット映像で公開しれてるので参考までに!

    この日はラストシーン以外は全て

    このレンズだけでとりきりました、レンズ交換はほとんどなくとりきれましたね。


    ● F2.8こそが“このレンズの最大性能”

    色乗り・コントラスト・周辺減光、すべての描写性能がF2.8時に一番ピークになる設計
    ちょっとでも絞ると、良くも悪くも“無難な描写”になります。

    解像感が1番出るのがf.2.8と言うデータが出てます。


    フィルターまわりは現場泣かせ

    このレンズ、唯一と言ってもいいほど困ったのがここ。

    ● フィルター径 86mm 問題

    はい、でかい。
    そして、市販で手に入る可変NDやPLの選択肢がほぼない。
    「映像やってる人なら誰でもND使うでしょ?」って話なんですが、この86mmというサイズが完全にニッチで、まともなフィルターがほとんど存在しません。良いことばかりでは無いんですね

    ● ワークアラウンド:角型フィルター or ステップアップ

    自分は最終的に角型フィルターシステム(NiSi、K&Fなど)で解決しました。
    プレート型なら86mmも関係なく安定して装着でき、ケラれもしない。
    もしくはフィルター径を86→95mmへステップアップして、シネ系フィルター(TiffenやBlack Pro-Mist)を使う方法もアリですが、コストと重さが跳ね上がります。

    フィルターワークに悩める子羊ちゃんたちに総額50万円以上投資し

    身を持って検証してきたケラレ問題と、高品質フィルター、CPL、プロフィルターを

    使いたいと言うわがままセットをお届け!


    パターン1 NISIのジェットマグシステム

    機動力を優先するならこの組み合わせ、角形、マットボックスはレンズ交換が難しくなるので

    フィルター交換への時間がとても掛かるので、時間が撮れないイベント系はこれで行ってますね

    あとジェットマグシステムは大きめのフィルター形用のパックがあるので、ケラレの心配もないです。あとステップアップリングで、ジェットマグシステムの前に1枚目噛ませることで、別フィルターを入れることも可能。投稿主はどうしてもTiffenのフィルターが使いたいので、間に入れてます

    ・投稿主が使っている装備一式


    ● パターン2 角形システム 100×100

    言わずとしれた風景写真家さんが愛用する100×100フィルター界隈の角形システムを

    実装させてしまいます、費用が掛かりますがケラレ問題は全く心配ないですね

    そもそもケラレ問題はフィルター系が狭い事に問題があるのでね、デカくすればいいんですよ

    (脳筋)

    角形フィルターなので、GNDなども回転して使用できるため、より環境を作り込みたい場合は

    こちらがおすすめですね!1番自由度は高いかもです。写真はKANIだけど普段はNISIの使ってます

    機材貸し出してて手元になかった・・・

    ※余談ジェットマグシステムにも、NISI性の角形システムを実装するリングありますが

     知り合いに寄ると一枚だけ使用できるみたいで、フィルターワークには向かないみたい・・・。

    ・投稿主が使っている装備一式


    ● パターン3 マットボックス 4×5.65

    超高品質フィルターワークがしたい人はこちら

    スモールリグのマットボックスがなんと、86mmに対応しており、ステップダウンを使わずに

    使用可能、更にこのマットボックスのリング、円形フィルターも実装可能で

    同じフィルター系ならCPLなども追加が出来ます!

    もともとNISIのマットボックスを使っていたんですが、86mmのセットアップリングが無く

    たまたまディグってたら見つけました!

    一時期話題になったミニマットボックスちゃんですね、コスパも良いのでおすすめです!

    もっと早く出会いたかった💦

    ・投稿主が使っている装備一式


    ・あなたはどのフィルターワーク?

    結論全部入るんですけど、全部揃えるならまじでボディ買えるくらいお金使うんで

    個人的には角形フィルターを推したいですが、他のレンズとの連携などを考えてると

    ジェットマグシステムですね、マットボックスは色々マーケティング要素があるんで

    映画の現場、代理店挟む規模のでかい現場で使うのが色んな信用的な面で効果を発揮します。


    総評:一本で現場を“ほぼ”こなせる

    Sony FE 24-70mm F2.8 GM IIは、撮れる幅、描写の美しさ、機動力、どれもバランスが非常に高い。
    ただし、単焦点の画に慣れてる人ほど「万能だけどあと一歩ほしい」と感じる瞬間があるはず。

    その「一歩」を埋めるのは、現場対応力と工夫です。
    フィルターシステムの見直しだったり、F2.8開放、周辺光量が落ちる点。
    そこさえ押さえれば、現場で最も頼れるメインレンズになるはずです。


    まとめ:このレンズが合う人

    • 一人or少人数の現場で、とにかく「撮り逃したくない」人
    • カット割りが多く、テンポよく撮影したいYouTuberやディレクター
    • 「映像の仕事=移動とスピード」と思ってる人(私含む)

    最後に

    「とりあえず持っていくレンズ」から、「これで最後まで撮りきれるレンズ」へ。
    Sony FE 24-70mm F2.8 GM IIは、便利ズームの概念をひっくり返す一本

    でも、過信せず、特性を理解して使いこなすことで本領を発揮します。
    現場で悩みながら使ってきたからこそ、今ならそう言えます。

  • 「FX3 Mark IIの噂が熱い——現場目線で見える“次の一手”」

    映像業界でも、そろそろザワつき始めている。
    そう、Sony FX3 Mark II(仮)の話だ。

    2021年に登場した初代FX3は、スチル機の延長線とは一線を画す、Cinema Lineとしての格付け”が与えられたコンパクトシネマカメラ。
    同じセンサーを積んだα7S IIIと比較しても、印象はまったく異なる。

    あえて言うと、FX3は「映像制作者のエゴ」を満たす設計だった。

    実際、FX3はMVやドキュメンタリー、YouTubeコンテンツから小規模CMまで、現場のサイズ感問わず使われるようになった。
    たとえばサカナクションのMV(『ショック!』)にも採用されており、プロの現場でもその存在感はしっかり示されている。


    なぜFX3が支持されたか

    α7S IIIと同じセンサーを積んでいながら、FX3には**“スチルカメラではない”というビジネス的な安心感**がある。

    クライアントによっては、「なんか写真機で撮ってるように見えるの、ちょっと…」と渋い顔をするケースもある。
    そういう現場では、“Cinema Line”と名のつくFX3のほうが説得力を持つ。

    このあたり、画質だけでは語れない**「映像制作者のこだわりやプライド」**が透けて見える。
    つまり、FX3はカタログスペック以上に、“姿勢”で選ばれてきたカメラなのだ。


    FX3 Mark II──現在出ている噂まとめ(2025年6月時点)

    複数の海外メディア・リーカーによると、以下のような情報が出始めている。

    出典:

    🔍 主なリーク内容:

    • 新型センサー搭載(噂)
       → 依然として4K中心だが、6Kオーバーサンプリングが視野に入ってきている。
    • 放熱設計の見直し
       → 初代FX3で指摘されていた「熱停止問題」に対する改善。
    • UI刷新、タッチ操作性の向上
       → FX6やFX30に近い操作性を目指しているという情報あり。
    • 動画機能のさらなる強化
       → 特に注目されているのが、**「内部RAW収録」**への対応。
       これは仮に実現すれば、Z CAMやBlackmagicに近い運用が可能になり、
       業務用カメラとしての立ち位置がさらに強化される。
    • 価格帯は据え置き or 若干上昇?
       → 現行FX3の市場価格を維持したまま、上位機との差別化を図る可能性も。

    FX3 Mark IIに期待すること

    個人的な話になるが、もし内部RAW(CinemaDNGやProRes RAW)収録が可能になったら、FX3 IIは“小型プロ機”のベンチマークになるだろう。
    これまでAtomosや外部収録が前提だった人たちにとって、よりミニマルで現場投入しやすいカメラになる。

    また、モニター周りの設計改善や、XLRハンドルの軽量化、USB-C給電の安定性強化など、「地味に助かる系」の改良にも期待したい。


    まとめ

    FX3は、“スチル機で動画を撮る”ことにモヤッとする現場において、
    Cinema Lineというブランドと共に、「これはちゃんと“動画のため”に作られたカメラです」と証明してくれた存在だ。

    Mark IIが登場すれば、
    その意志を引き継ぎつつ、どこまで業務用に踏み込んでくるのか。

    機材にテンション上がるのは制作者の性だし、
    クライアントが何も言わなくても、カメラひとつで現場の空気は変わる。

    そういう意味で、FX3 Mark IIは、
    単なるスペック進化だけじゃない、“現場における意味”を問われるカメラになりそうだ。